ある男が夜道を歩いていた。ちょうど墓場へ通じる道にさしかかった時、月明かりの下で木々の間に坐る二つの人影が目に入った。 一人は十六、七歳の瑞々しい美少年。もう一人は白髪頭の老婆で、背はすっかり曲がって杖にすがっていた。どう見ても七、八十は越…
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