焦湖に廟がある。そこの廟守が柏で作った枕を持っていた。かれこれ三十年ばかりになる年季物で、後ろはひび割れて穴があいていた。 単父県(ぜんぽけん、山東省)の湯林という人が行商の途中、ここに立ち寄りお参りをした。他の参拝客はおらず、廟守が一人暇…
代州[山享](かく)県(山西省)の盧氏に忻(きん)という息子がいた。三歳でもう話すことができ、母親に向かって前世のことを話した。 忻は前世では回北村の趙氏の息子であった。十九歳の時、山で牛を放牧していたところ、折しも秋雨で濡れていた草に足を…
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