唐の長慶(ちょうけい、821〜824)年間のことである。裴航(はいこう)という秀才がいた。 試験に落第したので鄂渚(がくしょ、湖北省)へ旅に出て、旧友の崔相国(さいしょうこく)を訪ねた。航の境遇に同情した相国は二十万貫の銭を贈り、都へ帰るよう忠告…
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