航が興味深く見ていると、葦(あし)で編んだ筵(むしろ)の下からほっそりとした白い腕が二本現われ、小さな瓶(かめ)を差し出した。受け取って一口飲んだ航は驚いた。 その味わいはまさに甘露(かんろ)かと思われ、立ちのぼるえも言われぬよい香りが戸外…
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