さる旧家に、二階建ての書庫があり、いつも鍵がかけられていた。不思議なことに開けてみるたびに床に積もった塵の上に女の小さな足跡が残されていた。大きさは二寸あまりで魑魅魍魎(ちみもうりょう)の仕業であることは明らかなのだが、その姿を見たものは…
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