明の萬暦二十六年(1598)、副総兵訒子龍(とうしりょう)は、日本に攻められた朝鮮を救援するために水軍を率いてかの地に赴いた。子龍は歴戦のつわもので、齡七十を越えながら意気はなはだ軒昂(けんこう)、必ずや戦功を立てんと張り切っていた。 国境を流…
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