五代の後唐のことである。 鎮州(河北省)の劉方遇(りゅうほうぐう)の家は裕福で、数十万の財産を蓄えていた。妻の田氏は早く死に、その妹は尼僧となっていたが、ひんぱんに方遇の家の出入りしていた。方遇はこの義妹を還俗させて、後添いに迎えた。 妻の…
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