昼寝の夢

後魏の僕射(ぼくや)、爾朱世隆(じしゅせいりゅう)が昼寝をしていると、妻の奚(けい)氏が、誰かが世隆の首を持ち去るのを見た。急いで世隆のもとへ駆けつけたところ、何の異常もなくぐっすり寝ていた。


しばらくして、世隆は目覚めて妻にこう言った。


「誰かに首を切られる夢を見た」


数日後、世隆は誅殺(ちゅうさつ)された。



(唐『広古今五行記』)



[rakuten:book:13233840:detail]